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保険は紀元前に誕生していた


今回は、少し息を抜いて、保険がいつごろに誕生したものなのか、その歴史をご紹介しようと思います。

日本に保険事業が誕生したのは、江戸時代末期の1859年、外国の保険会社が損害保険業を始めたのが最初だったと言われています。この後、日本人による保険会社が設立されたのは、明治時代初期の1881年のことでした。

日本の保険も150年以上の歴史があるわけですが、世界で初めて保険に当たるものが誕生したのは紀元前で、2000年以上も前のことになります。

保険の起源は、ヨーロッパ、古代オリエント時代のバビロニア地方に見ることができます。当時、バビロニアの都市間では盛んに交易が行われていました。しかし、積み荷を運ぶ商人の中には、荷物を持ってそのままいなくなってしまう者がおり、これを防ぐ目的で、運搬する間、商人の家族や財産を保険として預かっておくという制度が設けられていました。現在の保険で言えば、商人から預かる家族や財産が担保ということになります。

事業としての保険が歴史上に現れるのは、古代オリエント時代から1000年以上後の紀元前400年ごろ、海上輸送が盛んになり始めた頃のギリシャです。船を使って交易を行う商人が、海賊や遭難などにあった場合の保険として、「冒険貸借」という制度を利用していました。これは、商人が船や積み荷を担保に、貸借業者にお金を借りるというものです。無事に戻ってこれた場合には利子を付けて返し、戻ってこれなかった場合には返済の必要がないという、保険金を先払い、保険料が後払いという形に近い、特殊な保険でした。

これを元に、現在の保険に近い形の海上保険ができあがったのが、さらに1000年以上経った大航海時代のヨーロッパだと言われています。

これらはいずれも積み荷に対する損害保険ですが、生命保険の原型となるものは、中世のヨーロッパで生まれています。同じ職業・職人同士の組合のようなものであるギルドの構成員の中で、相互の助け合いを目的に、死亡した構成員の遺族の生活保護が行われていました。このような形態の保険は、現在も共済という形で生き続けています。

万が一の時に備える「保険」という考え方やその必要性は、すでに紀元前の古代にあり、時を経るにつれ洗練されて、現在のような形になったというわけです。

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