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(1)生命保険について


生命保険の誕生について

世界最古の保険組合として有名なのは、イギリスで1698年に設立された「マーサーズ・カンパニー」です。これは、夫を亡くした妻子の生活難を救うために、教会の牧師さんたちが設立した組合でした。

しかし、この組合は長くは続きませんでした。生命保険のシステムそのものが不合理で、事業として確立していなかった為、設立後すぐに経営が立ち行かなくなってしまったのです。

この「マーサーズ・カンパニー」の破綻後、様々な保険の研究がなされ、1762年に再びイギリスに登場したのが、近代的な生命保険会社と言われる「エクイタブル」という相互保険会社です。

エクイタブルは、現在の生命保険会社のような、料率制度、終身保険などの近代的な商品などを扱い、現在の生命保険会社に近い運営がなされるようになります。

そして、それから遅れて1881年、ようやく日本でも、最初の生命保険会社である明治生命保険会社が設立されました。

生命保険会社について

生命保険会社は、通常の会社とは違って免許制となっています。そして、その免許を取得するには、高いハードルを超えなくてはならず、誰もが設立できるものではありません。現在、免許を取得して生命保険会社として活動している会社は、国内で約40社ほどです。

通常、法人の形態は“株式会社”や“有限会社”となりますが、保険会社の場合は“相互会社”となるのが一般的です。

この相互会社は、保険業法に定められ、保険事業を行う法人にだけに認められている形態です。保険業を行うことを目的として、保険業法に基づいて設立される社団が相互会社ということになります。

また、相互会社は営利を目的としない中間法人とも呼ばれ、顧客、つまり保険契約者が社員となります。

そして、株式会社の資本金にあたる資金は「基金」という形でまかなわれ、損益の帰属は株式会社のように株主ではなく、契約者である「社員」となります。

最近では、相互会社より株式会社の形態の方が、市場からの資金調達や、会社として動きやすいこともあり、相互会社から、株式会社に組織変更する会社も現れています。

最近、この株式会社化を促進する、日本の生命保険業界の大きな波が起こりました。それは、1996年4月に施行された「保険業法改正」です。この保険業法改正による規制緩和で、各生命保険会社の経営状態や経営形態は大きく変わることになります。これを象徴するように、改正後間もなく、大きな生命保険会社の破綻が相次ぎました。

そして、合併や、前述した相互会社から株式会社への変更など、今までに実現してこなかったことが、保険業法改正後に次々と起こることになったのです。

まさに、生命保険会社の変革の時代と言っても良いかもしれません。

生命保険の必要性

まず、生命保険に加入する前に気をつけることがあります。

生命保険とは、「一種のギャンブル」とも言われるように、もし、生命保険の契約条件を満たさない場合は、一銭も契約者に支払われることはありません(解約返戻金などを除く)。

また、生命保険は、払った保険料のすべてが保障にまわるわけではありません。支払った保険料の一部は、保険の運営費としてまわされます。中には、契約者の保障にまわる金額より、保険運営の経費の方が多い保険商品もあることを、事前に知っておいて下さい。

生命保険とは、あなたが保険契約内容に合致すれば、払った保険料の元が取れることになりますが、もしそうでなければ、今までに支払った保険料は、すべて無駄銭となります。

もちろん、リスクヘッジの為に生命保険は加入するものと割り切れば、すべてが無駄銭とは考えられませんが、生命保険という商品は、一種のギャンブル性の高い商品だと思いませんか?

つまり、予想が当たれば、支払った保険料の数倍のお金が手元に戻ることになりますが、そうでなければ、支払った保険料はすべて戻ってきません。

考えるに、もし、あたなたが死んでも、子供や妻にお金の不自由がかからない場合は、保険は加入する必要はないのではないでしょうか。

対して、あなたが死んだ場合、子供の養育費、妻への生活費が心配だという方は、保険加入を検討した方が良いでしょう。

生命保険は、「もしもの時のための収入源の確保」と考えると分かりやすいかもしれません。

例えば、稼ぎ頭である夫が突然死んだとき、生命保険を掛けていれば、妻子は当面の生活資金を得ることができます。

これが、もし資産が潤沢にある人ならば、稼ぎ頭である夫が死んだとしても、残った遺産で暮らしていけるので、生命保険などを掛けなくても良いということになります。

また、若い方や、今後、病気に不自由なく暮らしていけるという自信を持っている方は、いつ受け取れるかわからない生命保険に加入するより、貯蓄に回した方がよりよい選択と言えます。

あなたの今現在の状況は、いかがでしょうか?数年先まで、健康でいられる自信がありますか?それとも、今現在でも自分の健康に自信がありませんか?

それらをよく考えた上で、自分の生命保険の必要性を考えると良いかもしれません。

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