(2)生命保険の基本種類

生命保険の基本種類について
ここでは、生命保険を選ぶ上で必須となる、主契約選びについてご紹介していきたいと思います。主契約とは、生命保険のベースとなる契約です。生命保険は、主契約を契約した上で、これに特約などのオプションをつけて行きます。主契約選びでは、まず土台となる、基本的な保険の種類を知っておくことが重要です。
生命保険の基本種類は「生存保険」「死亡保険」「生死混合保険」の3つに分かれ、これが生命保険の土台となります。
生命保険には様々な用語や種類がありますが、何事も基本は大事ですので、面倒くさがらずに目を通してみてください。
生存保険とは
死亡時に保険金が支払われる死亡保険とは異なり、一定期間が満了するまで被保険者が生存していた場合に、満期保険金が受け取れる保険です。生存保険の場合、満期まで生存すれば意味のあるものになりますが、契約期間途中に死んでしまうと、全く保険金は支払われません。
つまり、今までに支払ったお金は、すべて無駄になります。
死亡保険とは
保障期間中に被保険者が死亡した場合、契約者が保険金を受け取ることができるのが死亡保険です。
被保険者の死亡時までの期間の契約のものを終身保険と言い、加入時から数年間〜十数年といった、契約期間を限定したものを定期保険と言います。
生死混合保険とは
生存保険と死亡保険を合体させたものです。死亡時は、一定期間の契約を経ていれば保険金が受け取れると同時に、死亡しなくても、保険の満期まで生存していれば、満期保険金が受け取れるという保険です。一般的に、養老保険などがこれにあたります。
ここまでは生命保険の基本種類について簡単にご紹介してきました。以下では、生命保険主契約について、より細分化して詳しく具体的に説明します。
定期保険(死亡保険)
主契約の中で最も保険料が安く、高額な死亡保障が受けられる保険をお望みならば、この定期保険を選ぶと良いでしょう。保険契約期間をあらかじめ定めておき、保険期間中に死亡した場合は死亡保険金が支払われ、高度障害状態になった場合は高度障害保険金が支払われます。
また、保険料は保険期間が長くなればなるほど高くなり、契約者が意思表示しない限り、自動的に契約が更新されてしまいます。
一般的に保険期間の短いものを更新していくタイプものは「更新型」、保険期間の長いものは「全期型」と呼ばれています。
養老保険(生死混同保険)
養老保険は、定期保険と同様に、保険契約期間をあらかじめ定めて契約します。もし、その契約期間中に死亡すれば死亡保険金が支払われ、満期時に生存していた時には満期保険金(生存保険金)が支払われます。
養老保険の場合、満期保険金がある分、定期保険などより数倍保険料が高いことがほとんどです。また、養老保険は、満期まで生存してこそ意味がある保険とも言えます。(支払い損が防げる)
終身保険(死亡保険)
終身保険は、定期保険などのように一定の契約期間を定めず、一生涯契約して保障する保険です。つまり、いくつで死んでも死亡保険金が支払われることになります。
ただし、これも定期保険と比べて、保険料が高めです。保険料の支払い方は、「終身払い」の死ぬまで払う方法や、「有期払い」一定期間に払い終わる方法などがあります。
一般的には有期払いが多いようです。また、月々の保険料は保険料の払い込み期間が長いほど安く、短いほど高くなります。
定期保険特約付終身保険(死亡保険)
定期保険特約付終身保険は、その名のとおり、定期保険と終身保険を合わせた保険です。通常、定期保険は主契約なのですが、この保険の場合、主契約は終身保険となり、定期保険が特約扱いになります。
また、定期保険特約の場合、保険料は、一般的に定期保険に単独で加入するよりは安くなっています。
そして、定期保険特約には、保険期間を“特約が付加できる全期間”とする「全期型」と、10年や15年と短く期間を設定する「更新型」があります。
アカウント型保険(死亡保険)
アカウント型保険は、新しい保険と言えます。この保険は、終身保険をなくして、代わりに積立部分(アカウント)を主契約とする保険で、これ以外の部分は通常の定期付終身保険と変わりありません。
契約者が支払った保険料は、一度、積立部分に加算され、そこから保障部分の保険料が支払われます。そして積立部分の予定利率は、市中金利によって見直され決定されます。予定利率には最低保証利率が設定されており、それ以下になることはありません。
また、積立部分のお金は、いつでも自由に引き出すことができるメリットがあります。しかし、積立部分お金がどれくらい貯まるのか予想がつきにくいというデメリットも存在します。
個人年金保険
個人年金保険は、保険料を払っている間に死亡した時は、支払った保険料分の死亡給付金が支払われますが、定期保険や終身保険のような死亡保険金がありません。
その代わり、個人年金保険に定期保険特約などの保険を付加して死亡保障を準備することも可能です。
こども保険
こども保険とは、子供の年齢に合わせて保険期間を定めて加入します。そして、親などを契約者・被保険者に、子供を被保険者にして加入する連生保険(被保険者が2人以上いる保険)です。
通常、父親が契約者・被保険者になるのが一般的ですが、父親や祖父母がなることもできます。また、子供の進学時期に合わせて進学祝い金が支払われ、満期時には満期保険金が支払われます。
変額保険
変額保険には、終身保険タイプと養老保険タイプがあります。変額保険は、責任準備金が株式や債券で運用され、その運用実績に応じて、死亡保険金や満期保険金、解約返戻金が変動します。ただし、最低保証の基本保険金は守られています。
変額年金
変額年金では、個人年金保険と違い、積立部分が株式を中心とした投資信託で運用されます。
定額年金は運用が悪化しても基本年金額が保証されていますが、変額年金には一般的に最低保証はなく、運用結果によって年金額が変わります。
利率変動型終身保険
利率変動型終身保険とは、保険料から積み立てた積立金を運用して、その運用実績を解約返戻金や保険金額に反映させます。
例え運用実績が悪くても、解約返戻金や保険金額には最低保証があります。
三大疾病保障保険
三大疾病保障保険には、終身型保険タイプと定期型保険タイプがあります。通常の終身保険や定期保険と同様に、死亡すると死亡保険金、高度障害時には高度障害保険金が支払われます。
また、ガンの場合は、ガンと診断された時点で生前給付が受けられますが、急性心筋梗塞と脳卒中は、一般的にその状態が60日以上継続したと診断された場合のみ保障されます。
生活保障保険
生活保障保険とは、定期保険タイプと逓減定期保険タイプがあります。また、その他に年金額が毎年逓増するタイプもあります。(逓減(ていげん)=少しずつ減ること、逓増(ていぞう)=少しずつ増えること)
生活保障保険では、死亡時に支払われる死亡保険金を一時金で受け取らずに、保険会社に運用してもらいながら年金として受け取ります。また一時金で受け取ることも可能です。
定期保険タイプは、年金受け取り期間が予め定められています。
逓減保険タイプは、年金受け取り期間の最終期限が予め定められていて、死亡時の年齢が高くなるほど年金総支給額は逓減していきます。
さて、様々な種類の保険を見てきましたが、主契約となる保険の部分だけでも、これだけ多くの用途、種別に別れています。あなたのライフスタイルにあった保険は、見つかったでしょうか?
もちろん、ぴったりと完全に当てはまっている必要はありません。“主契約”とあるように、この契約だけではなく、別途にそれを補う部分として“特約”というものがあります。つまり、主契約に以外に必要な保障は、特約で補っていけばよいのです。
「(3)生命保険の特約について」では、引き続いて、生命保険の核とも言える、特約についてご紹介をしていきます。
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