(3)生命保険の特約について

生命保険の特約について
生命保険には、数多くの特約があり、次々と新しいものが誕生しています。消費者にとって、それらすべてを把握するのはとても難しいことと言えるでしょう。
現在、特約には大きく5つに分類することができます。それを以下でご紹介していきます。
災害関係の特約
災害割増特約や災害入院特約などは、不慮の事故による死亡、入院、後遺障害を保障する特約です。
台風や火災などの災害時だけでなく、転んで足を骨折したり、交通事故に遭った場合なども対象となります。こうした事故に対する保障ですから、年齢による保険料の違いはありません。
更新型の特約を付加した場合でも、更新時の保険料アップはありません。ただし、災害割増や障害特約などは性別による差があります。女性に比べ、男性の方が保険料が高くなっています。
疾病関係の特約
病気が対象の特約です。
病気が原因で、所定の日数以上に渡って入院したときに、入院給付金が支払われる「疾病入院特約」を始め、ガンや成人病、女性特定疾患などに絞った特約もあります。
保険料は、主契約と同様に年齢・性別・保険期間などによって異なります。更新型の特約を付加した場合は、更新のたびに保険料が高くなります。
災害・疾病の両方を対象とする特約
長期入院特約、通院特約、手術特約、リビング、ニーズ特約などは、災害と疾病の両方を保障の対象にしています。リビング・ニーズ特約とは、余命6ヶ月以内と診断された場合に、死亡保険金の前払い請求ができる特約です。
特約保険料は無料です。このリビング・ニーズ特約以外の保険料は、年齢・性別・保険期間などによって異なります。
なお、手術特約は疾病入院特約に組み込まれていることが多く、手術給付金日額をベースに計算されています。一般的には手術の種類によって、入院給付金日額の10倍、20倍、40倍の手術給付金が支払われます。
介護関係の特約
寝たきりや認知症で、所定の要介護状態になったときに役立つ特約です。介護特約、介護保障特約などがあります。
これらの保険料は、死亡保障も兼ね備えたものに比べて安くなっています。また、介護保障定期特約や介護収入保障特約などは、介護保障だけでなく、死亡・高度障害時も保障される特約です。
介護特約、介護保障特約は、いずれも年齢・性別・保険期間などによって保険料が異なります。例えば、一定期間を保障する定期タイプのものよりも、一生涯の介護を保障する終身タイプのもののほうが保険料は高くなります。
また、介護年金が支給されるものよりも、一時金として介護保険金が支払われるもののほうが保険料は安くなります。
以上、いずれの特約も、一般的には要介護状態が180日以上継続することが支払いの条件になっています。
保険会社によっては、公的介護保険と完全連動している特約を取り扱っている所もありますが、おおむね重度の要介護状態にならないと保険金は支給されません。保険料との費用対効果を考えた上で、保障額を設定する必要があります。
死亡保障関連の特約
定期保険特約や収入保障特約などは、主契約の死亡保障を上乗せするためにつくられた特約です。保険料は年齢・性別・保険期間などによって異なります。
これらの特約は主契約が終身保険の時に付加されることが多い為、他の特約と違って、一般的に主契約の保険料払い込み満了時までしか付けられません。(終身払いは80歳まで)
特定疾病保障定期保険特約は、生きているうちに保険金を受け取った場合、その時点で特約の保障は終了しますが、保険金を受け取らずに死亡した場合は、死亡保険金が遺族に支払われます。
生前に受け取れるようになっている分、死亡保障のみの定期保険特約に比べて、保険料は割高になっています。
こうした生前給付型の保険は、死亡保障と疾病保障を兼ね備えていますので、主契約の払い込み満了時までしか付けられない会社と、80歳まで付けられる会社に分かれます。
難しい用語が並んでしまいましたが、ここまでで、生命保険の基本となる「主契約」と「特約」について、ある程度ご紹介できたかと思います。
次の「(4)生命保険の選び方」では、早速、生命保険の選び方についてアドバイスしていきます。
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